私たちが進める循環型農業

現代の農業は、大量生産・大量消費・大量廃棄というモデルの上に成り立っています。
しかし、そのやり方はすでに限界にきていると感じています。

私たちは、少量でも価値あるものを作り、皆が活かし合う「循環型農業」を進めていきます。

生とうもろこしでの流通が基本となりますが、
傷物や規格外とうもろこしは、コーン茶やパウダーに加工します。
とうもろこしが出来すぎてしまったら、氷感庫に入れて
鮮度の高い状態で保存し、必要な時に必要な量を提供します。

そして、収穫体験や農村体験を通じて、都市部と農村部の人の循環もつくり、
交流を通じて雇用や移住者の循環も生んでいきます。
そんな循環型農業の未来を目指しています。

厳しい時代に立ち向かう、もうひとつの挑戦としてのとうもろこし

嬬恋村は、夏秋キャベツ日本一の村です。
広大な畑で育つキャベツは、日本の食卓を支える大切な存在であり、
その営みは、村の経済や暮らしにとってかけがえのないものです。
私たちは、そうした嬬恋村を支えてきたキャベツと共に未来を描ける道を探したいと考えています。

しかし今、農業という仕事は、かつてないほど多くの課題に直面しています。
燃料や肥料、資材費の高騰、作業を支える人手不足や人件費の高騰、
そして毎年確実に影響を大きくしている地球温暖化による天候不順や異常気象――。


私たち農家は、努力だけではどうにもならない現実と、毎日のように向き合っています。
嬬恋村もまた例外ではなく、これまで築いてきた農業が、
この先も同じ形で続いていく保証はありません。

そんな中で、私たちは考えました。
「別の道筋を選択肢として持ちながら、持続可能な農業を模索しなければ、
村も、暮らしも、守れないのではないか」と。

そこでたどり着いたのが、とうもろこしでした。
この村の気候・土壌・昼夜の寒暖差は、実はとうもろこし栽培にも理想的。
さらに、加工品や体験コンテンツとの組み合わせ次第で、
少量でも大きな価値を生み出せる可能性を持っています。

これは、「儲けたい」という話ではありません。
この村の農業を持続可能にしていくための “選択肢”を今から育てておきたい。
そんな思いで、とうもろこしにかける挑戦を始めました。

不安定な時代にあっても、自分たちの手で食を育み、
人と自然が寄り添いながら生きていける村であるために。
このとうもろこしには、そんな未来への願いも込められています。

あいさいファームが成し遂げたいこと

私たちには大きな夢があります。
それは、日本一の野菜ブランドになることです。
それは師匠である恵一さんの口癖でもあり、そんな恵一さんへの恩返しでもあります。

「自分の信じている農業を後世に残したいが、それは難しいかな」。
はじめて会った日の恵一さんの、すべてのきっかけとなった一言です。

しかし今は一緒に進む仲間たちがいます。
「みんなで力を合わせて頑張れば達成出来ますよ!頑張りましょう!」

何年かかるかはわかりませんが、「日本一の野菜ブランド」を目指すことが、
あいさいファーム嬬恋の明日への活力です。

ぜひ、あいさいファーム嬬恋のチャレンジを応援してください!